「ココチ農園」オープンを決意した!
美味しいとうもろこしができて
トマトが鈴なりになって
オクラがびっくりするほど大きくなるのを見るにつけ
この畑をどうしてもどうしても久留米の子どもたちに見せたいという気持ちが膨らんでしょうがない。
25年も前の昔話になるけど、私は23歳で飲食店を開業した。
右も左も分からないまま、不安で泣きながら仕事した。
何軒かお店をオープンしたけど
どこも自慢のお店だった。
子どもを産んで
仕事からちょっと外れた時があったけど
少し成長した我が子を連れて自慢のお店でご飯食べるのを夢見て子育ても頑張った。
やっと娘が普通食を食べるようになり、喜び勇んで店に連れて行った。
あれ???
自慢だった我が店で娘に食べさせるものがなかった。
妊娠・出産・子育てを経験したあいだに、確実に食に対する考え方が変わっていってたのだ。
そりゃそうよね、独身時代は宴会やおつまみやお酒の進むメニューばかり考えてきたから。
それから、我が子に食べさせたいものと、お店で提供するもののギャップに悩みながら仕事してた。
2.3年の間、悩みながら模索しながら色々考えてきたけれど答えは見つからなかった。
そんな時に、フリーペーパーで「スローフード協会筑後平野」を立ち上げる、との情報を見た。
生産者や消費者との交流、食の勉強、昔ながらの伝統食の保存など、とかそんな説明やなかったかな。
まだまだ食育なんて言葉が知られていない時代だった。
続く