娘が学校に行かなくなった話②

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娘が学校に行かなくなった話①の続き

 

 

さて、まずは冷静になろうと努めたあたし。

次は、娘にどう対応していこうかと戦略を練ることにした。

 

真っ先に強く思ったのは

学校に行け行けと声を荒げるようなことはしたくない。

 

「行かない」と言うてるものを

「行け」と言って

世の中うまく事が運ぶことはないのだ。きっと。

 

あたしの親としての器や包容力が試されているに違いない!

 

娘は心の中で何を考えているのだろう。

一日中、娘になってつもりで考える。

 

もしかしたら深く悩んでいるのかもしれない。

傷つく出来事があったのかもしれない。

予想に反してな~~んも考えてないのかも。

 

あたしに何ができる?

あたまぐるぐるぐる。

答えは見つからなかった。

 

答えは出らんし

とりあえず時間が経つのに任せてみようと思ってほったらかした。

 

前日に確認する。

「明日はどうする?」

行きたくないと言われたら起こしもせずに仕事に出た。

 

聞き忘れた場合は当日朝声をかけた。

「朝よ~!今日はどうするの?」

たいてい「う~~ん・・・」としか答えないので起こさなかった。

 

最初1、2日は体調不良でお休みすると担任に連絡したが

体調不良の嘘も忍びなくなって

そのうち行かないと言ってるのでしばらく休ませます、と言った。

 

担任の先生は熱意のある方で

しょっちゅう電話をくださったが

行かないと言うてます、

通信制に行きたいらしい?

今日も寝てます、と返事した。

 

娘は誰もいない部屋で昼過ぎ、

下手すれば夕方まで寝ているようだ。

さすがにいかんかなぁと思ったが

あたしは休みの日はお昼まで目いっぱい寝たい派なので

うんうん、気持ちはよくわかる。

 

もしかしたら娘は

小さな体で

16年間の人生を一生懸命生きて

少し休みたくなったのかもしれない。

 

娘にとって人生の冬眠の時期が来たのかなぁ、と思うことにした。

 

続く

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