息子との帰り道
息子と家まで歩いて帰った。
息子を小さい頃預けていた託児所の前を通った。
昼は保育園、夜は託児所に預けて仕事していたなー。
小さい頃からここで育ったねぇと昔話。
急な階段を上った2階にある託児所から、息子をおぶって娘の手を引き毎日帰ってた。
大きく産まれた息子は日に日に重くなり、手を引かれた娘は眠たさに泣きながら歩いていた。
くたくたに疲れ息子をおぶったまま、
階段を踏み外し
辛くて辛くて涙が出た夜を思い出した。
背中におぶった息子が
ねぼけまなこで「だいじょうぶ?」と心配してくれて
涙をぬぐって立ち上がった。
そんなことを思いながら隣を見たら
とうにあたしの背を越し
軽々とあたしをおぶってくれる息子が笑っていた。
また涙が出そうになった。
