娘が学校に行かなくなった話⑨

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娘が学校に行かなくなった話⑧の続き

 

振り返るとここまで

あたしが娘に言っていたことはただ一つ。

 

「自分の人生。

自分で選んで進みなさい。

お母さんの人生ではないのよ。

そして、平均寿命を考えても

お母さんはあなたより30年ほど先に死にます。

死んでまであなたの助けはできないのよ。

自分で考え、思うように進みなさい。」

これだけは何度も言った。

 

娘が自分の足でしっかりと立ち進んでいくのだと

あたしは自分にも言い聞かせた。

 

最悪、高校に行かなくてもいいじゃないか。

中卒だからという理由で死んだ人は見たことない。

親の務めは娘を笑顔で元気に育てることなのだ。

 

でも、それからの娘の行動は早かった。

 

担任だった先生に受験日を伝え

退学届を受理してもらい

願書を出し

面接・作文・合格発表を一人でこなした。

 

高校時代

朝が弱くていつも起こしに行かなければならなかった娘は

いつの間にか一人で起きて学校に向かうようになっていた。

 

そして無事に入学を許可していただいた。

宙ぶらりんな気持ちがしていたあたしは

ほんとに心からほっとした。

 

続く

 

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