娘が学校に行かなくなった話⑧

Ads

娘が学校に行かなくなった話⑦の続き

結婚式1週間ほど前

件の後輩がやってきた。

私は白状した。

「ごめん。

実は娘としばらく口もきいてない。

靴もヘアーもどうするか決まってない。

最悪、出席しないと言うかもしれん。」

 

後輩は

「分かりました!

一緒に靴を選びに行ってきますね。」

と答え、さっそく連絡を取り

数日後、娘は

「○○ちゃんとご飯食べに行って靴見てくるね。」

と出掛けて行った。

 

二人でいろんな靴を見たらしく

靴を試着した数枚の写真がLINEで届き

「どれがいいかな?」というメッセージが来た。

(後輩の計らいかなと思う)

「このピンクがいいと思うよ」

と返事をし

後輩と娘はご飯を食べて帰ってきた。

 

「見て見て~~!この靴かわいいでしょ~~~!」

と言う会話から始まり

娘と日常会話をする毎日が帰ってきた。

もしかして娘も雪解けを待ってたのかもしれない。

後輩には頭が上がらないな。

 

後輩の結婚式も無事終わり

(感謝と共にかわいい花嫁さんでしたと持ち上げておこう)

3月半ばになって

そろそろ今後どうするかということで

娘を連れて高校の先生へ相談へ。

娘の希望通りに行きたい所へ行けばいいと

あたしも腹を括った。

 

娘は

やはり通信制高校へ進みたいと言い

先生が勧めてくださる県立の通信制高校を受験することに決まった。

いろんな通信制があると聞くが

何分知識も情報もないので

県立と言うと何となく安心したのも事実。

ただ、県立の高校を受験するということは

県立高校の二重在籍になるので

今の高校に退学届を出さねばならないらしい。

 

あたしはその日、退学届を書いた。

 

人生で

退学届を出す日が来るなんて。。。

ちょっと切ない気持になったけど

娘の仕切り直しを応援するためだ!

 

先生は

「これはお預かりしておきます。

もし途中で気が変わったらいけないので。

受験日が決まったらお知らせください。提出します。」

と言われ

先生の配慮もあたしの心に染みた。

 

いろんな人が娘のことを思ってくださってるんだなぁと

心に染みた。

続く

Ads